養育費を一括請求するメリット・デメリット
養育費の一括請求を検討している方は多いのではないでしょうか?
離婚後の生活設計を立てる上で、一括請求にはメリットもあればデメリットもあります。
今回は、養育費を一括請求することのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
養育費を一括請求するメリット
養育費を一括請求することには、以下のようなメリットがあります。
・経済的な安定
・養育費未払いリスクの回避
・元配偶者との接点の減少
それぞれ詳しく見ていきましょう。
経済的な安定
養育費を一括で受け取ることで、離婚直後の経済的不安を軽減できます。
特に、子どもがまだ小さいなど、離婚後すぐにはフルタイムの仕事につけない方にとって、養育費を一括で受け取れることは生活の安定に繋がります。
養育費未払いリスクの回避
毎月の支払いでは、元配偶者との間でトラブルが発生する可能性があります。
たとえば、養育費の未払いは典型的な離婚後トラブルの1つです。
しかし、一括請求により養育費未払いリスクを回避することができます。
元配偶者との接点の減少
離婚後は、元配偶者とあまり関わりたくない方も多いのではないでしょうか?
しかし、一括で養育費を受け取ることで、元配偶者との接点を減少させられます。
とはいえ、子どもと元配偶者との親子の関係性が切れるわけではないため、面会交流などへの協力についてはしっかりと配慮しましょう。
養育費を一括請求するデメリット
一方で、一括請求には以下のようなデメリットも存在します。
・将来のインフレリスク
・贈与税が課税される可能性
・一括支払い自体が難しい
将来のインフレリスク
一括で受け取る金額は現在の価値に基づいて計算されるため、将来的なインフレによって実質的な価値が減少する可能性があります。
贈与税が課税される可能性
養育費を一括で受け取った場合、あまり高額だと贈与税が課税されるおそれがあります。
そもそも養育費は贈与税の課税対象ではありません。
しかし、養育費を一括で受け取ることで、必要以上の金額を受け取っていると判断され、贈与税が課税される可能性があるため注意が必要です。
一括払い自体が難しい
養育費の一括払いは、元配偶者にとって多大な負担となります。
子どもが小さければ小さいほど金額が大きくなるため、そもそも一括払い自体ができない、難しいといったケースは現実にめずらしくはありません。
まとめ
今回は、養育費を一括請求することのメリットとデメリットについて解説しました。
一括請求には、確実な資金確保やリスク回避などのメリットがある一方で、インフレリスクや税負担などのデメリットも存在します。
そのため、養育費の一括請求について不安や疑問があるという方は、一度弁護士に相談してみることをおすすめします。