お子様をお持ちの方にとって、非常に重要なのが「お子様の親権」に関する問題です。
親権は、お子様の成長の一番近くで、その成長の責任を担うための権利です。そのため、お子様の存在がご両親にとって大切であればあるほど、親権をどちらが担うかという意見が一致せず、深刻な争いに発展してしまうのです。

では親権は、具体的にどのようにお子様の成長をサポートする権利なのでしょうか。
まず親権は、以下の3つの権利・義務によって構成されています。
「未成年のお子様を監護、養育する権利・義務」、「未成年の子供の財産を管理する権利・義務」、そして「未成年のお子様の代理人として法律行為をする権利・義務」です。
そして、これらの親権には、２種類の「監護権」という権利が含まれています。
お子様の生活全般の面倒を見る権利である「身上監護権」と、お子様の財産を代わりに管理したり、契約などを代わりに行ったりする権利である「財産管理権」です。
これらの２つの権利は、特別な事情がある場合を除いて、両方を両親のどちらか一人が受け持つことになります。

親権者を決定するのは、時として非常に困難を伴います。しかし離婚届を提出する前までに、必ず親権者を決めておかなければなりません。
まずはご両親による協議で親権を決めることが必要ですが、話し合いが決裂してしまった場合、家庭裁判所にて離婚調停をし、親権を決定することになります。
決定を焦らず、またお子様のご意思も尊重しながら、親権者を決めていただきたいと思います。

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