債権回収の流れ

債権回収を実施することになったら、まずは回収すべき債権と債務者の情報を調査して確認することが重要です。ここで時間をロスしてしまうと、債権回収できない可能性が高まってしまうため、調査はできるだけ早期に完了させましょう。

調査が終われば、次に回収計画とその手順を検討します。この際、最終的な手段として訴訟のことも考慮しなければなりませんが、訴訟を起こした場合、債権の存在と内容を証明しなければならないのは債権者側になるため、調査の段階で正確な情報を入手することが求められます。訴訟に備え、契約書や借用書といった債権の証拠になるものを用意しておくことも大事です。

回収計画を立てることができれば、債務履行の請求を行います。
電話で意思を伝えても良いですが、どうしても感情的になってしまう傾向にありますので、文書で通知することをおすすめします。内容証明郵便を利用することが一般的です。


催促をしても債務を履行して貰えないとなると、弁護士か裁判所を通した民事調停の場を利用するなどして、話し合いによる解決を図ります。もし、それでも相手側が要求に応じなければ、法的手段に出ます。時間がない場合には仮差押を行うことも考えた方が良いかもしれません。

訴訟を用いる方法は、あくまでも最終手段です。ただし、訴訟と一言でいっても方法がいくつか存在し、少額訴訟や小切手訴訟など、種類が豊富にあります。状況に応じて、適切な訴訟方法も検討しておきましょう。


見事判決を勝ち取ることができれば、強制執行によって債務者の資産を差し押さえることができます。しかし、裁判にまで事態が発生すると、それだけの費用が掛かりますし、強制執行までに時間もかかります。

債権回収しなければならない状況に陥る前に、キチンと予防策を講じておくことが重要です。
取引を行う前に相手企業の信用調査を十分に行うなどの対策が有効となります。

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